晴れ風(旧:海を航る詩)

外洋ヨットで海を航く悲喜こもごもの詩を朗読(映像つき)

DEPARTURE 出発の朝

youtu.be
DEPARTURE

出発の朝

風が奏でるファンファーレ

終わりは始まりの時

過ぎし日を懐かしむ呪縛の言葉は葬ろう 

願いは希望の翼となり天空を羽ばたく

舞い上がる夢は陽の光に溶けゆくとしても

ともかくも帆を揚げ風を拾おう

船は未来へと進む

どこに辿り着くのか

辿り着けないのか

この船は共に闘い傷ついた無二の友

お互いの力尽きるまで風まかせの旅は続く



HOPE

youtu.be


HOPE

空が海に溶ける世界の果て目指し 

今ひた走る

痺れるほどの孤独を抱きしめ

湧き上がる感情は喜びか悲しみか得体知れず 

ひるむことなく風の前に立ち

吹き来る力を受け止め

黙々と前を向いて進んで行く

何を求めどう乗り越えて来たかは人に語らず

言葉なんて虚しくこぼれ落ち泡と消えるだけ

この波と風の中でまだ立っている

一握りの自由だけこの手に残して

さあ、もっと吹けばいい

もっと強くなって進んで行く



Mojito Summer

youtu.be


youtu.be

Mojito Summer

ピンと張った白いセールが光を跳ね返す

晴れわたる空 うってつけの風

この夏一番の神様からの贈り物

奇跡のような空と海

船は走り、波がはじける

テルテールは風のウインク

波しぶきがお返しに投げキッス

デッキに立って風を浴びたら乾杯のモヒートは夏の誘惑

輝くバケーション

胸踊る波と風のシンフォニー

眩しい夏をキャビンに詰めて

南の風と手を取り走る

ミントをたくさん入れたモヒート

我が家のモヒートはミントてんこ盛り



小春風

youtu.be

小春風

今日は小春の天気

晴れ渡る海にありがたくも優しい風

振り返ると続々仲間の船

陽差しに誘われ のんびり走るつもりが

追い抜かれるのは嫌だから ついムキになってシートを手繰る

楽しいね、どこへ向かおう 

成り行き任せはいつものこと

風が 波が 知らない世界に連れて行ってくれる

 



緑と光と星こぼれる庭で

ここはオンディーヌの住む入江と言われる

波静かなリアスの海

神秘の森が水面に映り、エメラルドブルーに溶ける

陽射しが波と戯れキラキラ輝けばダイヤモンドだって敵わない

飛び立つ鳥を目で追えば、果てしない空と海の彼方

星に包まれ、船の上 波のおしゃべり聴きながら

お気に入りのお酒に魂奪われ眠りに就く

風が歌えばマストは一斉ダンスするかしら

いたずらな水の精が暴れても、波は優しくハルを鳴らすだけ

夢に現れた美しい人魚は髪の雫を払いながら

「この船は私が護るわ」と微笑んだ

ここは心安らぐ水の楽園 魂が帰る故郷

 

 

 

冬の愉しみ

寒い日のマリーナ、ひっそりとモノクロームの写真のよう

こんな日に船を出す口実はどうでもいい

細心の注意と最高に暖かいウエアがあれば

オイルスキンにブーツでデッキに出れば

グローブはごわごわするけどフルフィンガー

やはり寒くてキャップを目深に引張る

寒い日の船の上、シナモン多めのホットワイン

ポットから注いだ途端に冷めるから急いで飲み干し、もう1杯

波しぶきが来たら土砂の陰に身を寄せて

寒い日のクルージング以外に楽しい

重い風は力強くセールの表面を流れ、船をぐいっと押し出す

水は清く、海原を吹き渡る

風の音は神々しい音楽

陽が差すと元気になるんだから

気持ちの在り様なんてそんなもの

冬の海は心を洗うのにうってつけ

 

希望の船

輝く朝

蒼い月の夜

波は打ち寄せては砕け

時は瞬く間に今を通り過ぎ過去になる

いつも大切なものは目に見えず

触れることもできず形もなくそこにある

だからもう欲しくもないものを追いかけるのはやめて

今この瞬間の心のままに自分のための時間を使おう

そんな時の積み重ねが孤独に打ち勝つ心を支えてくれる

進む道は間違っていない

輝く陽の光の中を行く

この船は希望そのもの

たとえ海が荒れても

なんとか折り合いをつけて前へ進もう

勇気と誇りをもって