海を航る詩

外洋ヨットで海を航く悲喜こもごもの詩を朗読(映像つき)

サンセットクルーズ


サンセットクルーズ


セールを揚げてシートを引いて風をつかんだら、

サンセットクルーズ!走り出そう、水平線の彼方めがけ

お日様が海に飲み込まれ今日の終わりが近づく

明日もきっと会えるのに、まるで今生の別れのように赤々と燃えてサヨナラを告げる

 

長い一日もあれば短い一日の時もあった

どんな時も、お日様は必ず生まれ変わり再生の朝が来る

今は人生の一コマ

サンセットクルーズを楽しもう

風のキスを浴びて潮の香りを纏って、ずっと走り続けたい

孤独で静謐な時間が人生に豊穣をもたらす 

ひとり波音に耳を傾けるとき、忘れていた本当に大切な何かがキラリと光る

                                         

お日様にまたね、と乾杯!

今日が明日を決める

風の中、全身で信じよう、お日様のように限りなく生まれ変われると

お気に入りのお酒に希望の泡が立ちのぼり、グラスの向こうに情熱の色が輝く

 

サンセットクルーズ

夏の夕方の魔法の時間、人生の一瞬